この事件について思う事

近藤被告、村上被告、越智被告の
尋問では、
保護者や遺族には説明責任は果たしたし
幼稚園教諭の免許を取得する際にも
ロザリオ学園や幼稚園協会などの研修でも
安全の事は習っていないし教えてもらっていない
何の準備もしていていなかったけれど
事故は防げなかったんだ、だから、責任はないとの主張。

下見は、越智が4月に行った、さらに、前年に息子と遊びに行ったついでに
川の様子を見た、村上は、事故後に越智が下見していた事を知った
近藤は、二人に任せていたとのこと。
あの川が危険だったら、ふれあいの里の人がそう教えてくれるだろうと思った。
自分からは聞かなかったし、聞こうともしなかったけれど。

近藤惠津子被告
「防げませんでした(怒)」と逆切れ気味に主張。
そのように見えてしまう人なのかもしれませんが。

せめて31名の子ども達の保護者には
同じ親として、
この人たちの姿勢や主張を見て聞いてほしかった。

たまたま、亡くなったのは一人だけでしたが
4人が流され、半数近くが川の中に取り残されて
偶然にも観光客の方がいて、スタッフも2人男性がいたことから
その方達に助けてもらえたから、無事に生きている訳で
たとえ、今、元気であっても
全員が、犠牲者で被害者であることに変わりはないです。

次の事故を防ぐために、まずできることは
他人事と思わないことです。

近藤被告が担任だったころに起きたというバスの事故。
園児は死亡した重大な事故だったと聞いています。
その後も、うんていからの落下、ブランコからの転落、鼓膜損傷等々
事故が多発し続け、今回の溺死傷事件が発生しました。
全て水面下で処理済・対応済となっています。
そして、これだけ事故が起きていても、
あの川では何もなかったから大丈夫だ、と思えてしまう感覚。
恐ろしいです。

偶然起きた事故なんかありません。
起こるべくして起きた事故です。

しかしながら、またもや、
無かった事にしようとしているロザリオ学園のスタンスは、
改善すべきだと思います。
元園長近藤恵津子被告は、何度事故を起こしても
ロザリオ学園が守ってくれるし、全て対応してくれる
そういう姿勢で、園長として子ども達と向き合い
この裁判でも、手厚い支援を受け、
傍聴席にいるロザリオ学園の関係者の皆さんに見守られながら
安心して法廷に座っているのです。

無かった事にして、
事故・事件を忘れた頃に、
また、子ども達が犠牲となる。
ずっと繰り返されている惨状。
今回の事件が証明しています。