第二回口頭弁論期日学校法人ロザリオ学園と西条聖マリア幼稚園の被告教諭らの主張

被告側の公の場で示した主張は以下の通りです。

・7月20の行事についての下見は行った→4月に1度だけ。

・安全対策として笛、救急箱は持って行った。

・安全対策が西条市内の他の幼稚園、小学校と比べて劣っているとは考えにくい。

・ふれあいの里から増水の危険を知らされていない。

・過失はないし、責任はない。

・他原告(園児)の事は知らない。

・お金は支払ったが、過失や責任を認めたわけではない。

・出来る限りの謝罪「土下座」をした。

学校法人ロザリオ学園からの報告書です。
裁判所に提出されたものを転載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

報 告 書

石鎚ふれあいの里を 利用していた幼稚園、ボ-イスカウト団体等から 、
加茂川での水遊びなどの利用状況について聴取した内容は、
下記のとおりです。

1.ボーイスカウトの団体関係者から聴取した内容では 、
 開設当初は愛媛県連合や東予地区のボーイスカウト、ガールスカウトなども
 利用していましたが、当時のリーダーたちは
 「増水などの危険について何も知らされてなく、救命具などを用意して泳いだ記憶はない」
 と話しています。

2.西条市の直営から「大保木をよくする会」に管理が任されるようになって、
「ふれあいの里」を紹介する関係者のブログにもあるように、
 水中おさかな観察会や昆虫合宿、などを環境教育プログラムに組み込んでPRしたことで
 西条市内を中心に新居浜、今治などの愛護班、幼稚園のグループ・団体、
 家族連れの利用が増えたとのことです。
 このブログでも明らかなように、水中おさかな観察会では何の救命具も持たず、
 ゆるやかな流れの中で、安心して楽しそうに水中観察している写真を掲載しています。

3.西条市内では、事故があった前年まで、たから幼稚園などが夏場に泊り込みで利用又、
 禎端小学校学年親子活動も利用実績があり、
 事故現場やその少し下流で水泳や水遊びをしていましたが、
 いずれも 救命具などは所持していなかったとのことです。
 禎瑞小学校学年親子活動の引率責任者は
「当時、あのように増水の危険を注意する看板が建てられていたなら、利用しませんでした」
 と話しています。

 事故があった昨年夏からは、水遊びを止めたそうです。

以上、ご報告致します。

2 0 1 3 年 1 1月 2 9 日
ロザリオ学園 事務局

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この報告書は、学校法人ロザリオ学園のが代理人弁護士に「報告」したもので
代理人弁護士経由でそのまま裁判所へ提出されました。

責任問題・真相究明等は警察の捜査報告を待っている、としていたのが一転。

西条市が教育施設としてPRしているではないか
ふれあいの里でも、何の装備も無く遊ばせているではないか
たから幼稚園・禎瑞小学校・ボースカウト・ガールスカウト団体が話しているように
ふれあいの里が危険を知らせてくれたら、
利用しなかったと言っているように、自分たちも同じだ。

という内容です。

被告ホアン理事長が
「私も、なぜあの場所に連れて行ったのが知りたい。
 正義を求めて、真実を追及します」
と話していたことが、こうして公式見解として裁判の場に出されました。

西条市、ふれあいの里、禎瑞小学校学年親子活動の引率責任者とあるので、
西条市と西条市教育委員会、石鎚ふれあいの里の公式見解を知りたいと思いました。

提出された書面の中に、
複数の団体・幼稚園・学校の安全水準からみると
西条聖マリア幼稚園の安全対策は劣っているものではない
とあったので「水準」を知りたいという事。

お泊り保育の安全計画はどうなっていたのか。
増水だけが危険予測ではありません。
リスクは他にもたくさんあります。
裁判所という公式の場に出された主張から、改めて多くの疑問と矛盾を追及します。

関連資料:ロザリオ学園からの報告書

関連資料:ロザリオ学園事務局からの報告書