事故・事件概要
H24年7月31日
~死後9日目に初めて開かれた事故説明会で決めた保護者と先生の事故検証~
説明と謝罪を拒み続けた先生方を説得し行った事故検証。
保護者は川に入る装備で参加したのに対し
先生方は普段着で何の装備も準備もありませんでした。
現場にて事故を検証した結果レポートです。
7月31日の時点での先生方の証言は以下のとおりです。
事故・事件検証結果レポート
1 | 増水前後の様子 | 子供たちの中には水の冷たさで唇が青くなっている子供もいたので、スイカ割りにも向け岸に上がるため移動していた。一般客女性、元園長近藤恵津子容疑者、別宮瑠美容疑者、が階段と階段付近で園児らを引き上げる。 |
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2 | 増水後避難の様子 | 右岸(ふれあいの里施設側)と左岸(施設対岸道路側)に分かれて避難。というより、そういう形になる。通報してくださった方2名。一人はふれあいの里スタッフが119通報、もう一人は一般客女性110通報。ふれあいの里スタッフ2名と一般客女性が浮き輪等を持ってきて救命救助をしてくださる。 |
3 | 園児ら流される | 別宮瑠美容疑者の後ろにいた、越智亜里(あやり)容疑者と園児4名が、階段下で子供を引き上げるとき流された。流されたのを目撃しているのは、元園長近藤恵津子容疑者、別宮瑠美容疑者、篠田ひとみ容疑者、寺西佳代子容疑者、藤井さおり容疑者。岸側階段より一番近い岩に取り残された園児5名と石川正子容疑者は救助を待つ。一般客女性が救助に入る。
篠田ひとみ容疑者、寺西佳代子容疑者、藤井さおり容疑者が流されている慎之介とmちゃんを追いかける。 この時、流された子供は「誰だかわからなかった。」と発言している。 元園長近藤恵津子容疑者は階段付近で流され、自力で左岸へたどりつき、流された二人を追いかける。 |
4 | 二人が流される。 | 越智亜里(あやり)容疑者、tくんを岩へ押し上げる。ことのとき、mちゃん、慎之介は越智亜里(あやり)容疑者の手から離れていない。その後、深い場所でmちゃん、慎之介の手が離れた。越智亜里(あやり)容疑者とmsちゃんは、岸へたどりつき、藤井さおり容疑者が二人を岸へあげる。 |
5 | Iさん、Kさん (二人はふれあいスタッフ) 一般客女性一人救助合流 |
岩に取り残された園児5名の救助が始まる。ロープと浮き輪を使っての救助。対岸へロープを持ってスタッフが渡り、一般客の女性が岸側でロープを持つ。元主任村上玲子容疑者も一緒に持ったと証言。取り残された園児たちは一人ずつ、急流の中、ロープを鯉のぼり状に自力でつたい岸に渡る。巻きつけた浮き輪にもつかまり引き上げられた。
園児5名と石川正子容疑者の救助が終わり、点呼により15名の園児確認。 ※ロープはふれあいの里、浮き輪は一般客の女性の私物。 |
6 | 左岸に残された子供たち | 左岸に一番近い岩に取り残された園児7名程度をスタッフが岸へあげる。この時、左岸に避難していた園児は流された二人を入れて14名、藤井さおり容疑者が確認。 |
7 | mちゃん救助 | 越智亜里(あやり)容疑者は道路に上がり下流に向かい走り上から二人を捜した。(発見できても助けに行けるようなところではない場所へ上がってしまう)mちゃんは、慎之介よりもさらに10mほど流されたが、たどりついた岩に自力で登り、篠田ひとみ容疑者が見えたので「先生たすけて!こわいよー!」と叫んだが、篠田ひとみ容疑者は「そこにいて!頑張って」と声を張り上げていた。そして、ふれあいスタッフ二人に救助を任せる。この場所は流れがよどんでおり、大人なら足がつくことがわかっている。
I氏、K氏の救助リレーにより岸に上がる。篠田ひとみ容疑者、元園長近藤恵津子容疑者、寺西佳代子容疑者でmちゃんのロープを引っ張る。 この時、慎之介はまだ見つかっていない。 篠田ひとみ容疑者がmちゃんをおんぶして上流方面へ移動。慎之介のことを誰にも頼んでいない。 その場にいた、元園長近藤恵津子容疑者、寺西佳代子容疑者も引き上げてしまう。 |
8 | 慎之介行方不明 | 篠田ひとみ容疑者は、流された二人を追いかけていた時、慎之介が岩から上流に向いて押しあがり沈んでいくところまでを目撃(吉川優子の前で実演)顔も確認できたので「捕まっててー」と声を張り上げた。「そのままもっと流されたと思った」ので何もしなかった。その岩は、慎之介が発見された岩より数メートル離れた岸寄りにあったが「慎之介は、mちゃんがいた岩よりも先で発見された。ここなら助けられました。助けてます」と断言。篠田ひとみ容疑者はmちゃんを搬送中だったので、元園長近藤恵津子容疑者は、警察に事情聴取を受けていたので、寺西佳代子容疑者は救助の応援を頼むため、などの理由で上流方面へ戻り、全員、捜索活動を行っていない。篠田ひとみ容疑者は慎之介が沈んだ場所を知らせることをしていなかった。 |
9 | 慎之介発見救急車搬送 | 容疑者たちは慎之介発見後の救命措置を上流方面から下流を見下ろす形で眺めていた。他の子供たちのこともあったので、との理由。救急車に乗れなかった理由として越智亜里(あやり)容疑者は、救急隊にすごい勢いで「どけ」と言われドアを閉められ、その為に慎之介は一人で病院へ行くことになったと説明。
容疑者たちの病院への到着は遅かった。 追いかけることをしていない。 最初に到着し駆け込んできた篠田ひとみ容疑者は、慎之介が沈むのを最後まで見ていた目撃者であるが「どうでした?」と聞き、楽しく一緒に泳いでいたのに、うそだうそだうそだ、申し訳ございません。と繰り返した。 |
- 7月20日の事故検証 増水前からの立ち位置で開始。
- 救命救助にあたったふれあいの里スタッフK氏とI氏も参加。
- 通報救助にあたった一般客女性の証言も参考。
- 死後初めて訪れた施設と川の状態は浅いところで大人の膝下、深いところでは股あたり。
- 立派な渓流地で大きな岩がごろごろしており、普段でも水の流れに足元を取られるところがある。
- 浮き輪、ロープなどの何一つ持参していない。子供たちは無装備の状態で川に入れられている。
- 保護者へのお泊り保育についての説明は安全な「水遊び」だった。 天候が悪い日が続いていたが、20年間お泊り保育で利用し続け、今まで何もなかったからと理由で下見を行っていない。
- 元園長近藤恵津子容疑者は救助に当たった施設スタッフに対し救助活動後「川の水が茶色く濁ったら増水するとなんで教えてくれなかったんだ」と言っている。
- 7月20日の事故検証 容疑者たちの態度は「私達も被害者」という姿勢で、ふてくされているものもおり(動画有)容疑者たちから「預かった子供たちを危険にさらし、死亡させてしまった」ということについての反省は全く感じられ無かった。
事故・事件現場写真
事故から4日後のH24年7月24日撮影のものです。
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