平成24年、5歳の男の子が増水した川で流されて亡くなった西条市で、
野外活動を行う教員などが川の危険性や救助の方法などを学ぶ講習会が開かれました。
西条市の加茂川では平成24年7月、
教員といっしょに水遊びをしていた幼稚園の5歳の男の子が
増水した川に流されて死亡しました。
こうした川での事故を防ごうと、西条市は、
川の危険性や流された場合の救助の方法などを学ぶ講習会を公民館で開き、
幼稚園や小学校の教員、それに野外活動の引率者などおよそ20人が参加しました。
講習会では、はじめに水難救助の専門家が川の流れの構造や
流れの中での泳ぎ方などを説明し、
「川の流れが2倍早くなると水圧は4倍になる。
急な豪雨があった場合、危険な川に変化する」
などと川の危険性を伝えました。
このあと、参加者たちは加茂川に移動し、
流れが強い川で安全に歩いて横断して救助する練習や
救助専用のロープを流されている救助者に向かって陸から投げ、
救助者を引き上げる実践的な訓練を行いました。
西条市の渡部英泰観光振興課長は
「今回の講習会は、引率者などが専門的な実技を学び、
水難事故への意識を高めてもらおうと実施しました。
多くの人たちが学べるよう今後も講習会を開いていく予定です」と話していました。
06月08日 19時02分
NHK松山放送局