H27年2月25日 朝日新聞朝刊
「学校の重大事故、調査委設置2割 文科省、初の報告書」
2005年~13年度、過去8年間の間に起きた重大事故832件。
このうち死亡事例は337件。慎之介もこの中の一人です。
事故の原因究明を行ない、再発防止と予防に活かすという事。
当たり前に行われていると思っていましたが、現状は違いました。
警察が捜査するという事と、ここでいう事故調査は全く性質が違います。
警察の捜査は、事件性の有無、刑事罰を問えるか問えないか。
事故調査というのは、原因を究明することにより、再発防止と予防へと繋げること。
当然、責任の所在、責任追及の問題も同時に発生します。
この部分を切り離して考えることは出来ませんが、
事故が起きてしまった時
訴訟を見据えた対応をするのではなく
真摯に受け止め子どもと遺族と保護者と
誠実に向き合ってほしいと思います。
事故の検証は、社会のために、子ども達のためになる
保育・教育現場で発生した事故は、私的な問題ではなく公的な問題あるという事を
社会全体で認識してほしいです。
文科省の「学校事故 対応に関する調査研究」有識者会議
第三者事故調査委員会についての在り方や
不誠実な事後対応による問題の深刻化などについて議論を深めてほしいです。
内閣府では「教育・保育施設等における重大事故の再発防止策に関する検討会」の中で
事故調査の義務化について議論がされています。
縦割りではなく、子どもの安全は包括的に考えるべきことだと思います。
本来ならば、一本化していただきたいところですが
事故事例も遺族も多様だという事を理解し偏ることなく
子ども達一人一人の命を尊重し、どちらも、有意義な会議にしてほしいと思います。