平成28年3月4日付け愛媛新聞記事より引用
西条・加茂川園児死亡
「天気予報確認した」松山地裁元園長ら予見性否定
2012年7月に西条市中奥の増水した加茂川で
西条聖マリア幼稚園(同市大町)のお泊り保育中に
吉川慎之介ちゃん(5)が流されて死亡し
園児2人が怪我をした事故で、
安全への注意義務などを怠るなどして3人を死傷させたとして
業務上過失致死傷罪に問われた当時の園長ら3人の
被告人質問が3日、松山地裁で行われ、
元園長の無職近藤園津子被告(75)=西条市丹原町丹原は
「1週間前から(継続的に)新聞の天気予報で確認していた」
などと、急な増水は予見できなかったと主張した。
ほかの2人は
元主任教諭で無職村上玲子被告(47)=新居浜市大生院と
同保育の計画立案者で園教諭(休職中)越智亜里(46)=西条市禎瑞の両被告
近藤、村上の両被告は、現場が雨で急に増水すことがあることは知らず
職員会議などで浮き輪やライフジャケットが必要
との意見が出たことは無かったと述べ
新聞などで西条市内の天気予報を確認し続け、
当日の天気は実際に確かめて川遊びの実施を決めたと説明した。
越智被告は4月に現場を下見した際
「過去にお泊り保育を実施した時と川の様子はほとんど変わっていなかった」
と述べた。
3人は、いずれも証言の冒頭で
「助けることが出来ずに申し訳ない」と謝罪した。
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3人の被告らですが、
安全の事は習っていません、
川の危険について聞いたことありません
ふれあいの里のスタッフも教えてくれなかったなどと証言し
安全対策等の準備は何もしていなかったことが明らかになっている中で
「助けられなかった」は無いでしょうと思っています。
何も、響きません。
近藤被告は当日の天気予報は確認していないと述べ
「空を見て決めた」と証言。
村上被告、越智被告は、雷注意報は掲載されていなかった
などと述べていましたが・・・
一週間前に行われた夕涼み会では、前日からの雨の影響で
園舎内と園庭で開催することになったのに「ずっと晴れていた」とは。
事故当日、
「今日、明日と天候が悪そうなのでカッパを持参してください」
と通知を出しています。
H24年7月20 お泊り保育当日_マリア幼稚園からの注意案内(PDF)
以前、弁護士である保護者の方に
先生方は、これから本当の事は話しません、
時間の経過とともに
自分の都合の良いように記憶が上書きされていき
それが、あたかも事実だと思いこむようになるのが
人間の脳の性質です、と言われたことがありましたが
その現象を目の当たりにしているという事なのでしょうか。