2016年3月29日付愛媛新聞_掲載記事

愛媛新聞 2016年3月29日付
西条・加茂川園児死亡
増水の予兆なし 全員の無罪主張
松山地裁で被告側

 
2012年7月に西条市中奥の増水した加茂川で、
西条聖マリア幼稚園のお泊り保育中に
吉川慎之介ちゃん(5)が流されて死亡し園児2人がけがをした事故で
安全注意義務を怠り3人を死傷させたとして業務上過失致死傷罪に問われた
西条市丹原町丹原、元園長で無職近藤恵津子被告(75)
ラ円関係者計3人の公判が28日、松山地裁であり、
被告側の弁護人は
「急な増水は予見できなかった」などと
全員の無罪を主張し結審した。

ほかに起訴されているのは、新居浜市大生院、
元主任教諭で無職村上玲子(47)
西条市禎瑞、同保育の計画立案者の教諭(休職中)越智亜里(46)
の両被告。

弁護側は採取弁論で、当日は増水の予兆はなく、
現場をよく知る施設職員も予想していなかったと証言するなど
3人に予見は不可能だったと主張。
上流の固定堰を越流した可能性があり、20~30秒で一期に増水したため
全員を待避させることはできなかったと述べた。
ライフジャケット着用などの措置を怠ったとする検察側の
指摘に対しては、同所で川遊びをする他園でも用いておらず
着用を義務付ける法令や指針はないと反論した。

地検は、近藤被告に罰金100万円、ほかの2人に罰金50万円を求刑している。

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<愛媛新聞 2016年3月29日付>