平成28年3月17日
平成24年、西条市の川で、
幼稚園の行事で水遊びをしていた当時5歳の男の子が
増水した川に流され死亡した事故の裁判で検察は、
十分な安全対策を怠ったなどとして業務上過失致死傷の罪に問われている
幼稚園の元園長ら3人に罰金を求刑しました。
平成24年7月、西条市の加茂川で、
幼稚園の行事で教諭らの付き添いのもと水遊びをしていた園児らが、
増水した川に流され、このうち、吉川慎之介くん(当時5歳)が死亡、2人がけがをしました。
この事故で、
幼稚園の元園長の近藤惠津子被告(75歳)と元教諭らあわせて3人が、
川が増水する可能性を予見できたにもかかわらず、遊泳を中止せず、
必要な安全対策を怠ったなどとして、業務上過失致死傷の罪に問われています。
17日、松山地方裁判所で開かれた裁判で、
検察は、
「事前に調査をしていれば川が増水する危険性を容易に知ることができた。
ライフジャケットなど救命用具の着用もさせず、安全管理や危機意識が低く、人災としての要素が大きい」
と指摘し、近藤元園長に罰金100万円、元教諭ら2人にそれぞれ罰金50万円を求刑しました。
これまでの裁判で弁護側は、「急激な増水や突然の濁流は予見することは不可能だった」
などと述べていて次回、今月28日に開かれる弁護側の最終弁論でも
無罪を主張するものとみられます。
判決は、ことし5月30日に言い渡される予定です。
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