平成25年8月2日 : NHK松山放送局西条の水難事故で書類送検

平成24年7月、
西条市の川で幼稚園の教諭と水遊びをしていた
5歳の男の子が流されて死亡した事故で、
警察は幼稚園が安全管理を怠ったことが事故につながったとして、
2日、幼稚園の関係者あわせて9人を、業務上過失致死傷の疑いで、
書類送検しました。

この事故は平成24年7月、
西条市の加茂川で「西条聖マリア幼稚園」の園児31人と
教諭8人が水遊びをしていたところ、
川が増水して園児3人が流され、このうち、
西条市神拝に住んでいた吉川豊さんの長男、慎之介くん(当時5歳)が
流されて死亡したほか、2人が軽いけがをしました。

この事故をめぐっては、3月、慎之介くんの両親が幼稚園を運営する
「学校法人ロザリオ学園」の前の理事長と、
川にいた教諭8人を業務上過失致死の疑いで、西条警察署に告訴していました。

これについて、警察は

▼浮き輪や救命胴衣などを用意していなかったことや▼
▼救助活動が十分に行われていない▼

など安全管理を怠ったことが事故につながったなどとして、
学校法人の前の理事長と、幼稚園の教諭8人を2日、
業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
書類送検されたことについて、「学校法人ロザリオ学園」は、
「重く受け止めている。亡くなられた慎之介くんのめい福を祈るとともに、
両親に心からおわびしたい。今後も事故の再発防止に努めていきたい」
と話しています。

この事故をめぐっては、7月、慎之介くんの両親と流されたほかの園児の両親らが
幼稚園を運営する学校法人などにあわせて1億5000万円あまりの
賠償を求める訴えを起こしています。

NHK松山放送局 08月02日

東京新聞2013年8月3日朝刊記事を見る

記録『愛媛県警察西条警察署は、学校法人ロザリオ学園西条聖マリア幼稚園の前理事長とお泊り保育の引率職員ら8名を、業務上過失致死傷の容疑で書類送検しました』ページへ