ロザリオ学園、愛媛県へ質問書_愛媛県土木部からの回答

ロザリオ学園 安全管理部 中路憲生氏より
愛媛県へ質問書が提出され、愛媛県が回答しています。
民事裁判第4回口頭弁論期日にて被告側の反論の証拠として提出されたものです。

ロザリオ学園、愛媛県へ質問書_愛媛県土木部からの回答(PDF)

 

この質問内容を見て感じたのは、事故後、保護者から再三にわたり
原因究明と説明を依頼したにもかかわらず「警察が捜査中だから」ということで
対応しなかったわけですが、民事裁判になったら、このような対応を考え
行動できる事が分かりました。
この内容を見ている限り、事故後、すぐにできたことだと思います。
難しいことは、何もしていません。

また、この中で住友共同電力発電所(ダム付近)の事についても言及していますが
ならば、お泊り保育を計画する際、なぜ、こういった調査、下見を
念入りに行わなかったのでしょうか。
事故が発生して、初めて、このような質問をするに至った、
今できている事が、以前はできなかった、それは怠慢だと思いますし
職業人として、プロとして、責任感が無かったという事と
その意識が欠落していたという事を露呈しているだけです。

~最後の質問と回答を抜粋~

ロザリオ学園
「再発防止に向けて、現場付近の改修・新規の工事を考えていますか?」

愛媛県
「再発防止のための工事は考えておりません」

・・・
この質問する前に
ロザリオ学園自身の再発防止、原因究明、分析はどうなっているのでしょうか。
自分たちが招いた重大事件をすっかり棚に上げ
天候不良を認識していたにもかかわらず
無計画、無装備であったこと、園児を死なせ怪我をさせ傷つてしまった事に対し
責任は無い、愛媛県、西条市に責任があるという姿勢は
間違っていると思います。
また、流された園児の怪我は大したことない、他の園児の事など知らない
と主張できてしまう組織が、子供を預ることができている、
という現状に対し不信感と失望感を抱くのは当然の事です。

「西条市の運営にも、愛媛県の川の管理にも問題があったのではないか」

という事は、
通常ならば、常識的に考えても、
ロザリオ学園西条聖マリア幼稚園自身の原因究明
そして、反省があって初めて言える事のはずです。
その上で、共に考え、二度とこのような悲劇が繰り返されないために
愛媛県全体、全ての幼稚園、さらには全国の保育・教育現場において
「子どもを預かり育む」という事を、改めて見直すきっかけにしてほしい、
といえる立場になるのではないでしょうか。