「学校法人ロザリオ学園・西条聖マリア幼稚園管理下における園児溺死事件に関し、学校安全管理上の問題を検証する第三者委員会」設置に関する記事です。
H26年4月13日 高知新聞(社会面)
愛媛県西条市で2012年7月、私立西条聖マリア幼稚園のお泊り保育中に
川遊びで流された吉川慎之介ちゃん=当時(5)が死亡した事故で
自治体が調査に応じなかったことから
遺族らが独自に原因を究明する調査委員会を発足させることが12日、
遺族の関係者への取材で分かった。15日に初会合を開く。
遺族や事故当時の保護者らは既に「学校安全管理と再発防止を考える会」を設け
幼稚園の安全対策の不備を指摘。
独自の調査委は考える会が設置し、
京都精華大の住友剛教授(教育学)ら3人の専門家を委員とする。
住友教授らは事故が起きた川の現地調査などを実施。
詳しい原因のほか、幼稚園を運営する学校法人のロザリオ学園(松山市)の対応も検証したうえで
年内に報告書をまとめる。
事故は12年7月20日午後3時40分ごろ、西条市菜奥の加茂川で発生。
約20~30センチだった水位が上昇、流された慎之介ちゃんが死亡し
別の園児2人もけがをした。
遺族らは13年9月、私立学校を所管する県私学文書課に調査委の設立を求めたが
県は拒否。
西条市も調査に乗り出さなかった。
西条署は13年8月、業務上過失致死傷の疑いで
学園の前理事長ら9人を書類送検。
松山地裁は今年3月、同罪で引率していた幼稚園の前園長ら
当時の教員3人を在宅起訴した。