平成26年3月28日園長ら3人在宅起訴

水難事故で園長ら3人在宅起訴

おととし、
愛媛県西条市の川で幼稚園の教諭と水遊びをしていた5歳の男の子が流されて死亡した事故で、
松山地方検察庁は、幼稚園が十分な安全対策を講じていなかったことが事故につながったとして、
幼稚園の当時の園長らあわせて3人を、
業務上過失致死傷の罪で、在宅のまま起訴しました。

在宅のまま起訴されたのは、西条市にある「西条聖マリア幼稚園」で
当時、園長だった近藤惠津子被告(73)
主任教諭だった村上玲子被告(45)
それに教諭の越智亜里被告(44)です。

おととし7月、
西条市の加茂川でこの幼稚園の園児31人と教諭8人が水遊びをしていたところ、
川が増水して園児3人が流され、このうち、
西条市神拝に住んでいた吉川慎之介くん(当時5歳)が流されて死亡したほか、
2人が軽いけがをしました。
この事故をめぐって、警察は、去年8月、幼稚園の当時の理事長や教諭などあわせて
9人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検していました。
これについて、松山地方検察庁は、川が増水する可能性があることは予見できたにもかかわらず
浮き輪や救命胴衣など、救助のための道具を用意していなかったことや
増水した場合に備えてあらかじめ退避の方法や経路などを十分検討しなかったことなどが
事故につながったとして、幼稚園の当時の園長など3人を、28日、在宅のまま起訴しました。
一方、このほか6人については、不起訴処分にしました。

03月28日 19時29分 NHK松山放送局

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私はこの起訴事実を
重く受け止めています。
刑事裁判においては被害者参加制度を利用し、
原因究明を行い、再発防止に努める事、
親としての責任を全うしたいと思います。

民事裁判、第三者事故調査委員会においては
責任問題と学校法人の在り方、組織体制問題について
捜査資料も含め検証をし、あらゆる機関に向け問題提起をしていきたいと思います。

H24年7月20日事件当日
搬送先の愛媛県立新居浜病院で近藤恵津子被告が慎之介の死体を前に
「冷たかったろうに。可哀そうに。」などと発言していましたが
「不運で可哀そうな川での水死事故」ではありません。
危機感の無い組織、体制、意識が招いた
起こるべくして起きた死亡事件なのです。

「幼児水死傷事件なのだ」という事
個人の問題ではないという事
個人の見解・解釈で許される致死傷事件ではないという事
検察が「公判請求」をしたという決断を軽く見てはいけないという事

今一度、ご理解頂きたいと思います。

起訴された
近藤恵津子被告、越智亜里被告、村上玲子被告、

不起訴となった
レチョン・ハビエル・ヘルナンデス被告
別宮瑠美被告、寺西佳代子被告
篠田ひとみ被告、石川正子被告、藤井さおり被告

そして現在の最高責任者である
学校法人ロザリオ学園理事長
ファン・マヌエル・ゴンザロ・デルモンテ被告(ホアン理事長)にも

西条聖マリア幼稚園の保護者の方にも
一人でも多くの方に
理解してほしいと切望いたします。