H26年5月8日:NHK松山放送局 および あいテレビ「学校法人ロザリオ学園 西条聖マリア幼稚園管理下における 園児溺死事件に関し学校安全管理上の問題を検証する第三者委員会」 正式発足_現場検証_記者会見

水難事故で第三委が現場視察

おととし西条市の川で幼稚園の教諭と一緒に水遊びをしていた園児が
流されて死亡した事故で、園児の両親が独自に原因究明などを進めようと
学校の安全や法律の専門家を加えた委員会を立ち上げ、
8日、事故現場の視察を行いました。

おととし7月、西条市の加茂川で幼稚園の園児31人と教諭8人が
水遊びをしていたところ、川が増水して園児3人が流され、
このうち当時5歳の男の子が流されて死亡しました。

亡くなった男の子の両親は、事故の原因を究明し、
同じような事故の再発を防ごうと、
学校の安全や法律の専門家など3人でつくる第三者委員会を独自に立ち上げ、
8日、委員らが、西条市の事故現場を視察しました。

委員たちは、まず、事故当時、園児たちがいた地点の水深を確認し、
「通常でも水かさは大人の膝まである」ことを確認していました。
そして、男の子が見つかった下流まで移動し、両親から当時の水深や
救助の状況について説明を受けていました。

このあと、第三者委員会は会見を開き、委員長を務める
京都精華大学の住友剛教授が、
幼稚園が学校法人の運営する私立であったことを指摘し、

「事故や事件が起きた場合、公立では行政が第三者委員会を立ち上げるが、
私立はその原因を究明するシステムが無い。この第三者委員会では、
子どもの立場に立って、丁寧に話を聞き、
二度と同じような事故が起きないようにしたい」と述べました。

第三者委員会は、今後、園児たちを引率していた教諭らへの聞き取りを
試みるなどして、年内に報告書をまとめる方針です。

この事故をめぐっては、去年7月、両親らが幼稚園を運営する学校法人
などに賠償を求める訴えを起こしているほか、ことし3月には、幼稚園の
当時の園長ら3人が業務上過失致死傷の罪で在宅起訴されています。

H26年5月8日 NHK松山放送局

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

西条の園児溺死 遺族らが独自に調査委発足

おととし、西条市内で泊り保育中だった男の子が川に流され死亡した事故で、
遺族らは独自に調査委員会を発足し、きょう、事故現場の視察を行いました。

この事故はおととし7月、園の行事でキャンプ場を訪れていた
西条聖マリア幼稚園の子供たちが近くの川で遊んでいたところ増水で
数人が流され当時5歳だった吉川慎之介ちゃんが死亡、2人がけがをしたものです。

この事故について遺族らは園の一連の対応などを検証するよう第三者委員会
の設置を求めていましたが県や西条市が応じなかったことからきょう独自に
調査委員会を発足させました。

委員は学校事故の検証を行っている京都精華大学の住友剛教授ら3人で
きょうは事故現場を訪れ遺族から話を聞きながら川の深さや当時の園児の
動きなどを確認していました。

この事故を巡っては幼稚園の元園長ら3人が業務上過失致死傷の罪で
在宅起訴されたほか、民事裁判でも係争中のため十分な証拠の提出は望めませんが、
調査委員会では年内にも報告書をまとめて県や市に提出するほか、
教育現場の研修などにも活用したい考えです。

H26年5月8日 あいテレビ