平成26年9月10日付 岩手日報『保育園が保護者に状況説明 花巻の園児死亡事故』

ロザリオ学園と西条聖マリア幼稚園との事後対応の差を目の当たりにしております。
また、再発防止にむけた行政の迅速な対応、この差はなぜ生じるのでしょうか。

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9月10日付 岩手日報
『保育園が保護者に状況説明 花巻の園児死亡事故』

花巻市上根子の豊沢川で保育園の行事中にいかだが転覆し、高橋尚誠ちゃん(5)
=同市狼沢=が死亡した事故で、同市星が丘1丁目の花巻太陽の子保育園(瀬川とも子園長、園児141人)は9日、同園で保護者説明会を開いた。

同園は同日、保護者に休園を呼び掛け、大半の園児が休んだ。説明会は午後6時ごろから非公開で開催。当時の状況などを報告し、園児の心のケアについて説明した。
約1時間後、保護者らは口を閉ざしたまま会場を後にした。

市のホームページに掲載されている同園の活動内容によると、川・海遊び、山登り、畑づくりなどを挙げ、「自然の中で遊び、本物の道具を使う、人とつながる力を身につける体験がいっぱい」と紹介している。

事故は8日午前に発生。園児24人と大人3人が分乗したいかだ三つが、川下りを始めた直後に相次いで転覆。全員が川に投げ出された。救命胴衣を着用しておらず、浮輪や救命ボートなどがあったという情報もない。花巻署は業務上過失致死の疑いがあるとみて、事故原因を詳しく調べている。同園は10日、瀬川園長らが記者会見する予定。

花巻市教委は9日、市内の保育園・幼稚園50施設を対象に合同園長会議を開き、安全管理の徹底を確認した。県は10日、県内の全保育所(認可外含む)に対し、安全管理と事故防止の徹底を求める文書を市町村を通じて通知する方針。

 

毎日新聞岩手版
『難事故:花巻・川遊びの園児死亡で、保護者説明会開く』

花巻市上根子の豊沢川で自然体験学習として川遊びしていた花巻太陽の子保育園(同市星が丘1)の園児、高橋尚誠君(5)が流されて死亡した事故を受け、同園で9日夜、瀬川とも子園長らによる保護者説明会が開かれた。

説明会は非公開。冒頭で園側から経緯の説明や謝罪があり、質疑応答が行われた。
瀬川園長は8日夜、報道機関に「尊い命を失ってしまいおわび申し上げます。園外保育での安全対策が不十分だったことを心から反省し、ご遺族の方々に誠意を持って対応します」とのコメントを出した。

花巻署などによると、事故時は瀬川園長と保育士ら大人5人が引率し、園児24人が川で職員手製のいかだ3台に分乗。1台が転覆した際に投げ出された園児8人のうち高橋君の姿が見えなくなった。ライフジャケットは着用しておらず、高橋君は約40分後に約50メートル下流で見つかったが、心肺停止状態だった。