H25年6月9日愛媛新聞 朝刊「なくそう川遊び事故」
西条 教員ら救助方法学ぶ

西条市は8日、河川での事故防止や救助方法を学ぶ講習会を
同市荒川の加茂公民館で開き、
幼稚園や小中学校教員、野外活動引率者ら約20人が
救助活動での心構えなどに理解を深めた。
安全な野外活動に取り組んでもらおうと初めて開催。
同市中奥の加茂川では昨年7月、幼稚園のお泊り保育中に教員らと川遊びをしていた
当時5歳の園児が流され、死亡する事故が起きている。
8日は徳島県三好市のレスキューインストラクター矢野哲治さんが講師を務め、
流水の特徴や救助方法などを説明。
「一番良いのは救助する事態会が起こらない事。
万一の事態に備え、必要な道具をそろえたり、
訓練を受けたりすることが大事」と語った。
川の中での実技では、参加者が足をあげて仰向けに流される泳法やロープを使った救助、
パドルを支えにして浅瀬を横断する技術などを学習した。
ボーイスカウト指導者の宮崎雅延さんは
「事前準備をしっかりして、救助必要な状況に陥らないようにしたい」と話した。

6月9日愛媛新聞 朝刊

愛媛新聞2013年6月3日朝刊 記事を見る

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H25年6月8日 NHK愛媛県のニュース 松山放送局川での救助方法を学ぶ講習会

平成24年、5歳の男の子が増水した川で流されて亡くなった西条市で、
野外活動を行う教員などが川の危険性や救助の方法などを学ぶ講習会が開かれました。
西条市の加茂川では平成24年7月、
教員といっしょに水遊びをしていた幼稚園の5歳の男の子が
増水した川に流されて死亡しました。
こうした川での事故を防ごうと、西条市は、
川の危険性や流された場合の救助の方法などを学ぶ講習会を公民館で開き、
幼稚園や小学校の教員、それに野外活動の引率者などおよそ20人が参加しました。
講習会では、はじめに水難救助の専門家が川の流れの構造や
流れの中での泳ぎ方などを説明し、
「川の流れが2倍早くなると水圧は4倍になる。
急な豪雨があった場合、危険な川に変化する」
などと川の危険性を伝えました。
このあと、参加者たちは加茂川に移動し、
流れが強い川で安全に歩いて横断して救助する練習や
救助専用のロープを流されている救助者に向かって陸から投げ、
救助者を引き上げる実践的な訓練を行いました。
西条市の渡部英泰観光振興課長は
「今回の講習会は、引率者などが専門的な実技を学び、
水難事故への意識を高めてもらおうと実施しました。
多くの人たちが学べるよう今後も講習会を開いていく予定です」と話していました。

06月08日 19時02分
NHK松山放送局

H25年6月5日 NHK松山放送局のニュースから西条市内で保育園児対象に水の事故防止教室開催

平成24年、5歳の男の子が増水した川に流されて亡くなった西条市で保育園児を対象に水の事故防止を学ぶ教室が開かれました。

西条市の加茂川では、平成24年7月、教員といっしょに水遊びをしていた幼稚園の5歳の男の子が増水した川に流されて死亡する事故が起きました。

水の事故が増えるシーズンを前に5日、西条警察などが開いた水の事故防止を学ぶ教室には、地元の保育園児およそ80人が参加しました。

子供たちははじめに警察官から紙芝居で
◆「きけん」と書かれた赤い旗がある水辺では絶対に遊ばない事や
◆お友達が水の近くで遊ぼうとしたときには注意してあげること
を学びました。

続いて、警察官が水路で子供がおぼれたことを想定した訓練を行い子供たちは自分では助けにいかずに、すぐに大きな声で大人の助けを呼ぶことを学んでいました。
参加した5歳の女の子は「赤い旗があるところでは遊んだらいけないことと1人では遊ばないことを約束した」と話していました。

西条警察署生活安全課の近藤貴則課長は「夏になると水辺で遊ぶ機会も多くなります。子供たちが去年のような悲惨な事故に2度と会わないようにしたいと考えている」と話していました。

6月5日 12時41分
NHK松山放送局

西条市役所、水難事故対策をHPにて公開

事故直後から西条市が行ってきた水難事故対策について、6月4日西条市役所のサイトにて情報公開が始まりました。

愛媛県西条市ホームページ
「河川での水難事故が発生しないよう安全対策を強化しています」ページへ

西条市民になじみ深い「加茂川」での事故を繰り返してはなりません。
市民の命を守るための一歩だと思います。

そして、教育委員会では石鎚ふれあいの里で開催された「第7回愛媛のおやじ井戸端会議」にて、昨年この場所で慎之介が亡くなったこと、私たち大人の責任、絶対にこの事故を風化させてはならないことを100名近く集まった参加者に伝え、黙とうをささげたとのご報告を頂きました。

単なる水の事故ではありません。
学校安全にかかわる意識の欠如から今回の事件は発生し、私たちは刑事告訴をしました。子供の命を守り育むために私たちができることを真剣に考え、教育現場、子供に関わる大人たちの意識向上を目指すこと、そして、風化させないためには、継続されていくことが安全と安心への入り口となり大切なことのだと信じています。
対話と交渉を今後も続けてまいります。

H25年6月3日愛媛新聞
朝刊記者のコラムで問題提起されました。
「安全意識の徹底」

 川遊びの季節を迎えた。
 忘れてならないのが昨年7月、西条市内の幼稚園のお泊り保育中
 同市内中奥の加茂川で、増水した川に流され死亡した
 吉川慎之介ちゃん(当時5歳)のことだ。
 業務上過失致死の疑いで教員らを刑事告訴した両親は
 子供の命を守る上での安全意識の大切さを広く訴えている。
 両親らによると、園児や教員から聞き取りした結果、浮き輪やライフジャケットなどの
 救命用具の不備や、川の危険性に対する認識不足などの問題が判明。
 「なぜ危険への疑いを持たず、十分な準備をしていなかったのか」と憤る。
 園側は取材に対し「警察が取り調べ中なので話せない」としている。
 子供の安全を守るために必要な準備を心がけることは、
 川遊びに限らず日常の様々な場面で不可欠だ。
 「大人の無知や無責任で子供の命が奪われてはならない。」
 両親の言葉は胸に突き刺さる。
 吉川慎之介ちゃんの他に、流されてけがを負った園児らもおり
 心の傷も心配される。
 原因究明とともに、悲劇が二度と繰り返されないよう
 子供への安全対策を社会全体で徹底していくことが求められている。

2013年6月3日 愛媛新聞 「取材最前線」杉本賢司

愛媛新聞2013年6月3日朝刊 記事を見る

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子供の不慮の事故三大要因に溺死・溺水

厚生労働省が毎年公表している人口動態統計によると、1歳~14歳における「不慮の事故死」で交通事故の次に「溺死・溺水」が多いことがわかりました。
お風呂やプールでの事故が多発している中「子供は溺れる」という大人の意識の低さが伺えるように感じます。
六月に入ると、学校や幼稚園・保育園でプールが始まります。
そして残念ながら、毎年必ず事故が起きていて、幼稚園や保育園の事故で多く見られる先生方の発言では「目を離していた」が目立ちます。
適切な人員確保と配置、救命救助の訓練、安全危機管理マニュアル、事故が起きてしまった時の保護者への連絡方法・対応などがきちんと整備されているのか、子供を失ったことで「当たり前である」と信じていたことに疑問と不安を抱いています。
特に幼児の場合、水遊びの方法をよく考えることから初めて頂きたいと強く願います。
幼稚園などであれば、ホースを使い園庭で水撒き遊びをしたり、タープやテントなどを張り、バケツやビニールプールなどを置いて宝探しを楽しませるetc・・・アイデアはいくらでもあるはずです。
もし、人員が足りないのなら、保護者に相談し参加してもらうことも可能な場合もあるはずですし、条件がそろわない場合は水遊びを行わない、という選択肢もあるのです。。
慣例として漫然と行うのではなく毎年リスクを見直し計画を起て実行することが課題です。
大人の不注意、認識不足から子供の命が奪われていることを、幼稚園や保育園、教育現場、保護者も同様にしっかりと理解し意識することで「不慮の事故」から「子供達の命を守る」ということに繋がっていくはずです。

<参考資料>

「こどもたちに多い事故とその予防、応急処置について」
京都第二赤十字病院小児科 長村敏生 先生

資料提供元:
日本小児救急医学会「こどもたちに多い事故とその予防、応急処置について」
京都第二赤十字病院小児科 長村敏生 先生 ページへ

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H25年3月15日記者会見での表明文

H25年3月15日、西条警察署にて刑事告訴が受理されました。
記者会見での表明文を以下に記載いたします。

<記者会見での表明文>

単なる川の事故ではなく、この事件の背後に存在する学校法人ロザリオ学園
及び西条聖マリア幼稚園の安全計画・危機管理体制の欠如、さらには、
子供の命を預かるという教育者として本来持ち合わせるべき意識を欠いた
ことにより発生した死亡事件であると確信しております。

流された長男が上流方面 を向いて、自力で一瞬でも這い上がり沈んでいく姿を
幼稚園の職員は目の前でただ見ていただけだったと発言し、その場所を救助隊に
知らせることすらしていません。

事件後の対応についても、不誠実極まりなく、正式な謝罪なきまま現在に至ります。

子供を死なせてしまったこと、危険にさらしたということに対する反省が感じられない今、
遺族としては、学校法人ロザリオ学園及び西条聖マリア幼稚園が法の下で厳しく処罰され、
一日でも早い事件解明が行われることを希望します。
息子の死が無駄にならぬよう、そして二度と同じような事件が発生しないことを切に願っております。

以上

関連資料はこちら

報道各社の皆様へ

報道各社の皆様

本日はご多忙のところ、お時間を割いていただき
また、報道してくださいましたこと感謝申し上げます。

事実を知っていただくことが、大切な一歩だと考えております。
前進していく力を頂きました。

これからも、よろしくお願い申し上げます。

吉川優子

H25年3月5日 17:30~ 西条市役所にて事故後、改善に向けての話し合い

H24年7月20日の事故以来、定期的に話し合いを続けています。

<出席者>

◇幼稚園保護者3名 吉川
◆危機管理官 経済産業部長 副部長 観光課課長 教育委員会指導部長
ふれあいの里責任者

<話し合いの内容>

  • 施設の前に綺麗な川が流れているから、という漫然とした理由で利用する、利用させるのは間違っており、上流域にあるこの川の危険性をスタッフがしっかりと受け止めることは最も重要なことで、利用者には川に対する知識はもちろんのこと、危険であることをまず知らせ、その上で川に対する知識を教育にサービスに活かして頂きたい。
    一番強く訴えている事です。
    (石鎚ふれあいの里は西条市の管轄施設であり、「大保木をよくする会」が委託され運営しています。)
  • この事故が発生し~そのために今までなされていなかったことを見直し~改善したこと、改善に向けて行っていることなどを「市民へ公表すること」を約束。まずはHPから。
  • 西条市内にある幼稚園保育園の情報共有と就学に向けた連絡会実施。
  • 幼保小中高の連携。
  • 私立公立の壁を越えた子供の安全安心を守る取り組み。

詳細は西条市の公表を待ち、資料などを順次UPしていきたいと思います。