2012年7月20日、幼稚園お泊り保育溺死事故についての調査報告書を掲載しました。

2012年7月20日、幼稚園お泊り保育溺死事故についての調査報告書を掲載しました。

詳細は下記ページにてご覧になれます。

学校法人ロザリオ学園西条聖マリア幼稚園管理下における園児溺死事件に関し
学校安全管理上の問題を検証する第三者委員会
「2015(平成27)年8月20日 調査報告書」はこちら

慎ちゃん委員会 調査報告書

H27年8月20日 慎ちゃん委員会による調査報告書が完成しました。
H27年8月21日 愛媛県と西条市へ報告書を提出しました。
報告書は公開準備中です。
 

愛媛新聞
遺族ら西条市と県に調査報告書 加茂川・園児死亡事故2015年08月22日(土)

2012年7月に愛媛県西条市中奥の増水した加茂川で、西条市の私立幼稚園のお泊まり保育中に吉川慎之介ちゃん=当時(5)=が流され死亡し、園児2人がけがをした事故で、原因究明や再発防止のために遺族らが設立した調査委員会は21日、西条市と県に調査報告書を提出した。
報告書では、園の行事に際しては子どもの成長段階や安全に考慮し、保護者らの意見を取り入れた柔軟な計画を立てる必要があるとしたほか、各園の主体性が尊重される一方で規模の差が大きい私立幼稚園では、行政が各園の事故防止活動を支援する体制づくりも課題などと提言した。
調査委員長で京都精華大の住友剛教授(46)=教育学=は、事故の背景には、過密スケジュール▽浮輪やライフジャケットの準備不足▽過去に事故がなかったことからの過信―などがあったと説明。慎之介ちゃんの父豊さん(45)は「未来の子どもたちの安全を守る啓発のために報告書を役立てたい」と話した。
 

NHK松山放送局
水の事故で第三者委が調査結果 H27年8月21日

3年前、西条市の川で、幼稚園の行事で水遊びをしていた5歳の男の子が流されて死亡した事故で、男の子の両親らの依頼で独自に事故原因の究明を行ってきた専門家らでつくる第三者委員会が、21日、調査結果を公表しました。
平成24年7月、西条市の加茂川で幼稚園の園児31人が引率の教諭8人といっしょに水遊びをしていたところ、園児3人が増水した川に流され、このうち吉川慎之介くん(当時5歳)が死亡しました。
検察は、幼稚園側が浮き輪や救命胴衣などを用意していないなど十分な安全対策を講じていなかったとして、当時の園長ら3人を業務上過失致死傷の罪で在宅起訴しました。
一方で、死亡した慎之介くんの両親らは独自に事故原因の究明と再発防止を図りたいとして法律の専門家らに依頼し、第三者委員会をたちあげ21日、第三者委員会が調査結果を公表しました。
このなかで、委員長を務める京都精華大学の住友剛教授は「幼稚園側に、川に入る際の事前の準備不足、認識の甘さがあった。天候や状況の変化に応じて実施計画を柔軟に変えることができなかった」と指摘しました。
そのうえで
▼川遊びをする際にはライフジャケットなどの救命用具を必ず準備することや、
▼安全面を考慮した行事計画を作ることなどを提言しました。
一方、今回の調査に際しては裁判で係争中であることを理由に幼稚園側の見解が得られなかったとして、当時現場にいた園児やその保護者らからの聞き取りをもとに、調査結果を作成したことを明らかにしました。
第三者委員会は、今回の調査結果を、21日、愛媛県と西条市に提出しました。

http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20150821/4105381.html

 

愛媛朝日テレビ H27年8月21日
加茂川の園児死亡で報告書

2012年7月、西条市の加茂川で、幼稚園児が流され死亡した事故で、遺族らが設置した独自の第3者委員会は「雨による急な増水へ認識不足などが原因とする」調査報告書をまとめ、西条市などに提出しました。この事故は、2012年7月、西条市の「石鎚ふれあいの里」にお泊り保育に来ていた幼稚園児31人が加茂川で遊んでいたところ、川が突然増水し、吉川慎之介ちゃん当時5歳が死亡したものです。遺族らは、大学教授などからなる独自の第3者委員会を作り、事故原因の調査を進めていました。報告書では、川遊びをするにも関わらず、上流での雨などを想定していなかったとして、幼稚園側の準備不足が事故につながったと指摘しています。報告書を受け取った西条市経済産業部の越智三義部長は、再発防止策として、事故現場とその3キロ上流に監視カメラの設置を進めていることなどを遺族らに伝えました。

子ども安全管理士講座 神奈川新聞記事掲載

平成27年7月21日 神奈川新聞朝刊
子ども安全管理士講座の記事が掲載されました。

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子を守る「安全管理士」 事故犠牲者遺族が資格化
神奈川新聞 7月21日(火)7時0分配信

事故で子どもを亡くした親が、再発防止の思いを込めて創設した「子ども安全管理士」という認定資格への関心が高まっている。医療や工学、法律などさまざまな分野の専門家が協力。保護者や保育士など立場を超えた人たちが受講に集まり、子どもの安全を守る意識を共有している。

「単なる見守りには限界がある。ミスを許容したり、ちょっと目を離したりしても大丈夫な環境づくりが重要だ」。6月、東京都新宿区の会議室。子ども安全管理士の資格認定講座で、製品安全を研究する専門家が呼びかけた。

乳幼児の転倒事故では、転び始めてから倒れるまで平均約0・5秒。見守りだけで防ぐのは難しい。安全な環境や状況を整えるべき-。専門家は実験データを挙げて「事故前の対策のほうが社会的コストは低い。先生や保護者を守る方法でもある」と強調。小児科医や保育制度の問題点を研究する専門家も、必要な対策を訴えた。

8講座の受講とリポートの提出で一般社団法人「吉川慎之介記念基金」から子ども安全管理士の認定が与えられる。今年2月から3月にかけての第1期で、医療や工学、法律など各分野の専門家による講座が開かれ、81人の修了者が認定を受けた。

法人を創設した吉川優子さん(43)と夫の豊さん(45)は、2012年7月に長男=当時(5)=を失った。川遊びの最中に流された。私立幼稚園のお泊まり保育中だった。

園関係者は刑事事件で立件された。園を相手取った民事訴訟も起こした。「法的責任はおろそかにしてはいけない」と考えた吉川さんだが、一方で「対立関係から何が生まれるか」という思いも募り、再発防止への気持ちが強まった。

13年に勉強会を設け、子を事故で亡くした遺族と話し合いを重ねた。医師や弁護士らを招き、事故防止に必要な視点も学ぶ。得た知見を「一般の人にも伝えよう」と、認定資格の創設を思い立った。

講座には当初の予想を超えた人数が集まった。吉川さんは「多くの人に関心を持ってもらえたことに希望を感じる」。学童保育で働く受講者の女性(38)は「学んだ意見を職場で共有したい」と話す。

講座に協力するジャーナリストの猪熊弘子さんは、「子どもの安全について各分野の専門家が研究を進めているが、バラバラでは限界がある。それぞれの考察を複合的に学び、多角的に捉えることが事故予防につながる」と提言している。

受講には事前の申し込みが必要。受講料など詳細はホームページ
http://shinnosuke0907.net/

◆「責任追及に限界 啓発こそ」

子どもの安全を守る認定資格には、県内の遺族も期待を寄せる。法的責任の追及だけでは事故の防止に限界があるとの考えからだ。

大和市の男性会社員(40)は2011年7月、長男=当時(3)=を私立幼稚園のプール事故で失った。当時の担任教諭と園長が業務上過失致死罪に問われた裁判に参加し、「現場で安全対策が軽視されている」と感じた。独立した組織である私立幼稚園では事故対策を共有する仕組みが不十分という思いも強くした。

裁判では、現場にいて長男が溺れたときに目を離していた担任教諭に、「園児の注視を怠った」として罰金刑が言い渡された一方で、教諭を指導する園長の過失は認めず、今年3月に無罪となった。責任者の罪が認められてこそ事故の抑止につながると期待したが、刑事裁判の枠組みではかなわなかった。

男性は再発防止には「子どもに関わる立場の人に安全対策を徹底してもらうことこそ必要」と考えている。講座で遺族としての思いを語るなど、「子ども安全管理士」の養成にも協力している。「我が子の命を無駄にしないためにも、必要な知識を学ぶ取り組みが広まってほしい」

平成27年7月21日 神奈川新聞朝刊

平成27年7月21日NHK松山放送局の番組「いよ×イチ」にて紹介されました。

平成27年7月21日
NHK松山放送局の番組「いよ×イチ」18:10~19:00にて
事故から三年という事で、法人活動などが番組内で紹介されました。

大阪から参加してくださった受講生~東京で開催された第二期講座の様子まで
広く取材を重ねて下さいました。

NHK松山放送局「いよ×イチ」番組サイトはこちら

 

第八回口頭弁論準備

第八回口頭弁論期日
H27年6月17日(水)13時30~
愛媛県松山地方裁判所 西条支部
口頭弁論準備が非公開で行われました。

今回提出した準備書面では、
増水の予兆が始まったとされる15時10分頃から15時38分頃
慎之介と園児3名が流され救助・発見されるまでと、
2012年(H24年)7月20日の天気予報、雨量、加茂川の地勢などについて
証拠などから具体的に説明をし、
過失の法的評価について議論を深めております。

事故直後から行っている
保護者の皆さんとの検証が活かされています。

今回、子どもたちを救助してくださった方に、
再度、当日の様子を伺わせていただき、
事故直後に行った現場検証や、
お泊り保育に参加した子ども達の証言を丁寧に見直す作業、
国土地理院の地図などから加茂川の特性を調べたり、
雨量・水量についても議論をし、
裁判を通して事実と向き合う意義・目的について、
原告をはじめ、支えて下さっている方々と共に、改めて、
その理解と認識、思いを確認することが出来ました。

次回「第9回口頭弁論期日」は、
H27年10月1日(木)14時〜
愛媛県松山地方裁判所 西条支部にて
公開法廷となります。
傍聴していただけましたら幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

第八回口頭弁論準備 準備書面(PDF)

2012年7月20日愛媛新聞:天気予報(PDF)

ロザリオ学園と西条聖マリア幼稚園の先生たちの代理人弁護士から通知(慰霊式について)が届きました。

ロザリオ学園と西条聖マリア幼稚園の先生たちの代理人弁護士から
私達の代理人弁護士事務所へ
今年もFAXで下記通知が届きました。
昨年と同様の内容と対応です。

     ご連絡(慰霊式について)

前略
松山地方裁判所西条支部平成25年(ワ)第117号事件につき、
学校法人ロザリオ学園からの要望により、ご連絡申し上げます。
昨年と同様、7月20日に、吉川慎之介君の慰霊式を行なう事になりましたので
実施日時及び実施場所について、下記のとおりご連絡申し上げます。

早々

     記

実施日時 平成27年7月20日(月)午後3時30分
実施場所 西条市中奥の加茂川沿いにて

以上

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川が悪いということで責任は無い「争う」と主張し
再発防止のための原因究明と事故調査にも
協力しないとしている方々による慰霊式。
まずは、慎之介と子ども達に
心から謝罪をしてほしいです。

来月で事故から三年経過しますが、
このような対応からも、私達がしっかりと真実を見つめ
再発防止と事故予防に取り組んでいかなければならないと思っています。

H27年7月2日(木)~3日(金)
安全工学シンポジウム2015が開催されます。

H27年7月2日(木)~3日(金)
安全工学シンポジウム2015が開催されます。

安全工学シンポジウム2015公式サイト

会場:日本学術会議(東京都港区六本木7-22-34)
 
7月2日(木)に、第一期子ども安全管理士の加山圭子さん(東武伊勢崎線踏切事故遺族)
子ども安全学会から内田良先生、法人代表理事の吉川優子が参加します。
 
9:30〜11:50 事故情報と調査〜事故防止のあり方を考える〜
14:20〜16:20 学校は安全か―子どものリスクを考える
 
参加申し込みは不要で無料です。
 
今回、お泊り保育での水難事故についてお話をさせて頂きます。
よろしくお願い申し上げます。

子ども安全管理士講座について、記事が掲載されました

子ども安全管理士講座について、記事が掲載されました。

H27年4月18日:東京新聞朝刊
『命の教訓 事故防げ 独自に「子ども安全管理士」養成』

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H27年4月16日付:毎日新聞夕刊
『子供の事故防止:遺族が独自に安全資格、受講希望殺到』

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受講生の皆様と多くの学びや気づきを共有させていただきました。
子どものたちの事故を予防すること
事故から教訓を得て、再発防止策を考えること
一人でも多くの方と、立場を超えて考えていきたいと思います。

刑事責任を問われる重さ

H27年3月31日
神奈川県大和市の私立幼稚園で2011年7月に発生した
プール事故について、業務上過失致死罪に問われた元園長に対し
無罪の判決が横浜地裁で言い渡されました。

刑事上の責任が問われるという事について
無罪・有罪という判決に関わらず
改めて、司法の重さを受け止めています。

しかし、判決よりも重いのは、
貴弘君の尊い命が失われたという事実です。

当時、現場に立ち会っていなかった元園長は無罪を主張していました。
罪を認めていた元担任に対する判決は有罪となっていますが、
繰り返され続けている水の事故原因は、個人の問題ではありません。
責任の擦り付け合いではなく、原因究明のために真実の追及をと願いましたが
個人の責任を問う刑事裁判では叶いませんでした。
しかし、
教諭の養成課程で安全教育が行われていないことや
幼児の水遊びについての明確な安全基準は無く
安全対策は現場任せであることなど
問題の示唆は多くあり、改善すべき事などが明らかになりました。

水遊び、プール活動では「水の中は息ができない」という
誰もが当たり前に知っている大きなリスクについて
もっと真剣に、深く見つめなければなりません。

事故を防ぐこと、減らすことを
積極的に考えていきたいと思います。

神奈川新聞 4月1日付け

毎日新聞 3月31日付け

朝日新聞 3月31日付け

第七回口頭弁論期日

第七回口頭弁論期日
H27年3月18日(水)14時~
愛媛県松山地方裁判所 西条支部
口頭弁論準備が非公開で行われました。

本期日より、
私達原告の代理人が交代となりましたので
ご報告をさせて頂きます。

青葉総合法律事務所

浅野晋弁護士と山本雄一郎弁護士に
民事、刑事ともに、代理人として受任をしていただきました。

今後、主張の整理と争点整理を行ない、刑事の進捗も見ながら
裁判を進めていく予定となっております。
次回6月17日の期日も、非公開での弁論準備となっておりますが、
その次以降は公開の法廷で、口頭弁論とさせていただく予定です。

刑事裁判の進捗でございますが、まだ、公判前整理手続きが継続しております。
公判が始まるまで、進捗と捜査資料を確認しながら、
裁判に参加する準備をしていきたいと思います。

今年の夏で、三年が経過します。
最後まで誠実に対応してまいりたいと思います。

何卒よろしくお願い申し上げます。